ミンキーのひとりごと

  

母を亡くしてひとりになったシルバーのひとりごと

ヤキモチ~他人の世話は焼かない

今日は母の月命日だ。


施設に入った当初、母は車椅子に座りご飯を食べた。
休みの日は午後から施設に行って母の様子を見ていた。


当然他の利用者といっしょになった。
ショートステイで来ていた男性と向かい合って座った。


その男性が母の横にいる私に話しかけてくる。
戦争で招集されたことや、昔のことを私に話してきた。
素直な話で好感が持てたが
横に居る母が気になっていた。


その男性は母のことは目にはいらないのか
私にだけに一生懸命話しかけてくる。
むげに拒否できず
母を気にしながらも話相手になっていた。

すると母が突然怖い顔で怒りだした。
母でなくよその人に気持を向けている私に激怒した。
ものすごい形相で私をにらんだ。


ヤキモチをやいたようだったが
今でもその時の母の目は忘れられない。
子供を叱っている母親のような怖さではない。
一番頼りにしている私に裏切られたような
怒りに満ちた初めて見る母の顔。


その後どうしたのか…覚えていない。

もう母以外の人の世話は焼かない。
母のいなくなった今もそうだよ。

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