供養が足らない
葬儀屋からもらった1週間分の巻き線香が
無くなった。
線香をつけずに寝ると
夜中に起こされたような
変な気分。
朝慌てて巻き線香を買いに仏壇屋へ行く。
「なんか…なんか…変、へん」と
呟きながら中に入った。
3箱3週間分購入したら
線香のおまけをもらった。
家にいる時は昼でも夜でも
電気ろうそく、線香、回り灯篭をつけた。
留守の時は危ないので電気ろうそくだけ。
四十九日まではそれで落ち着いた。
四十九日法要が終わった後は
塗り位牌を仏壇に置いた。
朝は線香と蝋燭をつけ、お供えを置いたが
「△△ちゃん、起きて」と母の声
「はい…。」と寝ぼけた声の私
朝か寝過ごした?
時計を見ると、午前3時か4時だった。
母といっしょに寝ていた時も
同じように起こされたことがあった。
母が暗いのは嫌いだったことを思い出した。
位牌を仏壇に入れてから
夜は扉を閉め明かりをつけてない。
慌てて仏壇に電気ろうそくを置いてつけた。
私が寝ていると寂しいのか
母が声を掛けたり
テレビやラジオの音をわざと大きくして
起こされたことを思い出した。
起きている時はいいが
寝ているときは落ち着かず
よく寝れない。
それから晩寝る時、もちろん昼寝の時も
仏壇の電気ろうそくをつけた。
明るくしないと
「供養がたらない」と
叱られているようだ。