初七日法要
骨上げから葬儀場に戻ると。
初七日法要の部屋に案内された。
葬儀は終わったが
いっしょに早めの初七日をした。
後2日で初七日だが
また親族が集まるのは
やはり面倒。
小ぢんまりとした部屋だった。
落ち着いた感じで
これなら家族葬向きではと。
お寺さんが入ってきて
「たとえそうであっても
夫婦は離してはいけない
御位牌も同じところで頼んで
同じように。
骨も横に埋葬しなさい
結局△△家で
皆同じになってしまうから」と
父の骨は先祖代々の墓に入れず
有名なお寺の合同供養塔に入れた。
いっぱいになると新しい合同供養塔が
できる。
父の横に新しい合同供養塔ができたばかり
お寺さんはそれを知っていた。
父の時、四十九日前に
一度お寺さんから電話があった。
電話にでた母が供養の内容を話した。
それを記録していたのだろう。
知っていてくれたことに
嫌な思いはしなかった。
「同じは嫌」と言った母も
納得しただろう。
「はい」と
素直にうなずいた。
「横でいい」と妹2人もつぶやいた。
お寺さんが座るとお経が始まった。
順番にお焼香して終わった。
会食はない。
これですべて終わった解散だ。