ミンキーのひとりごと

母を亡くしてひとりになったシルバーのひとりごと

骨上げ

斎場に到着した。


炉が開けられ
骨となった母がいた。


塊というより骨クズのようだ。
中に釘のような金属が混じっていた。
後で聞いたところお棺の釘だそうだ。


「温度が高過ぎたのですか」と誰かが尋ねた。


「よく言われるが、そんなことない」と係の人が。


父の時はもう少し塊があったように思う。


骨上げは喪主だけでなく
集まった皆でするようになっていた。


助かった。
順位順番なんかどうでもいい
ひとりでは辛い。


「あ!指仏がある」と係の人が最初に言った。
「残念ながら喉仏はない」
「足はないな」と係の人が。


指仏は若い人でもないことが多いと。
母の年齢で指仏が見つかるのは珍しいとも。


指仏は私が最初に骨壺に入れた。
「骨の状態でその人の人生がわかる」と係の人。


「ピアノを弾くから指が丈夫だったか…」
 と誰かつぶやく。


「足は弱くて歩けなかった」と私


見た私しか知らないが
足先は亡くなる直前は
かわいそうなぐらい変形していた。


係の指示で
親族があちらこちらの部位を骨壺に入れた。

最後に私が頭を入れて骨上げは終わった。


その後、係の人が
「残った骨は斎場合同供養塔へ埋葬します」
言った。

◆◇ 調べました ◇◆


★指仏(ゆびぼとけ)


手足の第一関節のことです。
手の方は胸仏(むなぼとけ)とも言います。
胸元で両手を組んだ状態で火葬するので
骨は胸元に残るから胸仏の別名があるそうです。
「立った仏様」のカタチにそっくりで尊重したのです。


★喉仏(のどぼとけ)


一般的に男性の首の所にある出っ張った部分でなく、
第二頸骨(頭蓋骨を支える「首の骨」の2つ目)です。
「座った仏様」のカタチにそっくりで尊重したのです。