ミンキーのひとりごと

  

母を亡くしてひとりになったシルバーのひとりごと

叔母さん到着前に

眠れない夜が明けて3日目の朝になった。


午前中は母の妹、叔母さんが来る。


叔母さんが娘といっしょに車で来ることを
昨日葬儀担当に知らせたら


午前中は葬儀2件あるので
駐車場に空きがあるかどうか
わからないとのこと。


隣県から山を越えて叔母さんが来るのに
駐車できないと困る。


早めに葬儀場に行き
駐車場の空きがあるか確かめた。


入口に遠い方の駐車場に止めた。
保安の人に駐車場の空きを尋ねた。


駐車場に余裕があるので
入口に近いほうに止めてもよいと
良かった一安心。


午後から湯灌と納棺をするので
昨日とは違う部屋に母は居た。


畳の和室部屋ではない洋間だ。
奥の台の上に母は寝ていた。


側にはお供えのほかに湯灌の後に着る衣服、
納棺で入れるものがまとめて置いてあった。


渡した百円ショップの珠も母の側に置かれた。


1階の入口に椅子があったので
叔母さんといとこの到着をそこで待つことに。


椅子に座ると急に数珠が気になった。
湯灌が始まるまでに替えないと。
昨日行ったショッピングモール付近には
仏壇屋が多くあったが
今から買いに行く時間はない。


湯灌には妹2人と1番目の妹の息子が
出席することになっていた。


2番目の妹はここから電車で1時間半ぐらい
まだ家にいるはずだと思い電話した。


「数珠の紐が切れたので百円ショップで買ったが
 あまりよくない。余っているのがないか」と
「ここに余っているのがある」と即座に返事。
応答のタイミングの良さに驚く。


安物だから新しいのを途中で買って行くという
妹の言葉を遮って
「それでいいから、持って来て
 百円ショップのよりいいから」と


「寄り道させて遅れるといけないので
それで充分」と妹に言た。


湯灌が始まる前に数珠は無事に届いた。
数珠は白く房がピンクでかわいいものだ。

これなら母も気に入る。


黙って勝手に百円ショップの数珠と
すぐに置き換えた。

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