ミンキーのひとりごと

  

母を亡くしてひとりになったシルバーのひとりごと

叔母が来た

叔母さんといとこが到着した。
さっそく母と対面した。


湯灌がまだなので化粧してない素顔だ。


叔母が
「しゃあない、しゃあない」と繰り返す。
「しゃあない」は「仕方がない」の方言だ。


叔父が亡くなり痴呆症が進んだと聞いたが
母の死は理解している。
間違いなく。


お供えと香典を差し出された。
何もいらないと言い忘れたかな…。
「返し不要だから…」といとこが


「今度叔母さんに会いに行く時の
お土産にするから」と受取った。


後日、叔母に会いに家に行った。


姉の死を「しゃあない」とその時も言った。
その一言が姉の死を悲しむすべてを表している。


以前、家に私ひとりで一度だけ来たことを
ハッキリ覚えていた。
次は姉を連れて来るのかと思っていたと…。


その願いはかなえられなかった。
ごめんなさいの言葉も出なかった。

母が父と同じで突然亡くなったと言うと
母の母、祖父も同じように突然亡くなったと
教えてもらった。


そういう家系なのか…きっとそう…。


私の知らない若い頃の母のことも
いとこがいろいろ教えてくれた。
その話が葬儀のエピソードに入り華が添えられた。


来てくれてほんとうにありがとう。

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