介護の始まり?老いの始まり!
親の介護の始まりはいつ?
わかりません…。
転倒、怪我、病気などで
ある日突然介護が必要になったわけでない
きっかけもわからない。
同居していてなんとなく
気付けば……介護することに…。
「市役所の出張場の前で転んだ」と
母が言った時。
自転車に乗って散髪に行ってころんだ。
「もうあぶないから自転車にのるな」と
散髪の主人に父が言われた時。
「物干し竿に手が届かない」と
母が言った時。
「玄関の溝に母がはまりそうで危ない」と
近所の人に教えてもらった時。
両親の老いを一番わかっていなかったのは
一番近くにいた私だったように思う。
両親が若く元気であった頃のまま
まったく変わってないように
思っていた……見ていなかった。
親の老いを気が付かないバカな子供の私。
他人に言われて初めてわかる未熟者。
突然、介護するはめになったという前に
両親の老いに気付かなかった自分が浅はかだと…。